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医療法人 爽々会 馬場内科

馬場内科外観 福岡市城南区の馬場内科です。当院は開業して間もありませんが、皆様に信頼されるかかりつけ医になれるよう日々努力しております。このサイトにおきましても、少しずつではありますが、病気の予防や治療の話題などを掲載し、地域の皆様の健康生活のお手伝いができればと思っております。

開業のご挨拶 :

皆様、はじめまして。馬場崇と申します。このたび城南区片江に馬場内科を開業させていただきました。

私は北九州市に生まれ、福岡市に住んでからは30年経ちます。61年に九州大学を卒業した後、消化器内科、主に肝臓内科に関わる仕事をしてきました。ご承知のとおり、この20年間は、肝臓病学が大きく進歩し、臨床ではエコー、CT等画像診断技術、肝癌に対する局所療法と慢性肝炎に対するインターフェロン療法、最近では肝移植など新しい診断と治療法が次々と登場しました。幸いにも私は、この大きな変化の時代に一致して肝臓病の臨床に携わり、自由に幅広い仕事をさせていただきましたので、自分としてはやりがいのある医師生活を送ることができたと思っています。

ところがごく最近、仕事の選択枝が多いことで整理できない知識や技術が多くなり、目先のことばかり考えてしまって、患者様のためになる本来の医療とはどうあるべきかを見失っているような気がしてならなくなりました。さらに昨今の医療費削減の波を受け、診療以外でも多忙となりましたので、今後しなければならないことについて、ゆっくり考えることができないことが悩みとなってきました。

仕事以外でもしかりで、長年の趣味である写真、釣り、オーディオ、パソコンなどはいずれも中途半端で、最近はこれにスキーが加わり、さらに子供たちのためにNPOに参加しておりますので、絶対的な時間が不足し、何をしたいかがわからなくなっている状態です。全てにおいて、やりたいことが多くて決められない性格が災いをしているようです。

知らぬ間に不惑どころかもうすぐ50才になります。未だ而立しておらず、ある種の不安と焦りを感じてきましたので、今のこころの在り方や、将来進んでいく方向を見定めるために仕事の内容を変えてみたいと思うようになりました。今年は医師生活20年、私にとって節目の年でもありますので、なかば強引に開業に踏み切ってみました。折悪しくも、かつてないほどの医療不況です。今後どうなるか全くわかりませんが、まずは謙虚な姿勢で、一から勉強させて頂き、私にできることを精一杯やっていけば道は開けると考えています。「漂えど沈まず」。私の好きな小説家、開高健が日本に紹介したことばですが、今の心境を一言で言い表すとこんな感じです。

最後になりましたが、開業にあたりいろいろな方にお世話になりました。厚く御礼申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

2006.8 馬場内科